通訳案内士

【体験記】通訳案内研修(対面)に参加してきました

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5年に1度の義務研修「登録研修」を先日受講しました。今回は日本観光通訳協会(JGA)主催の対面形式の研修に参加したので、そのスケジュール、内容、感想、準備物などを体験記としてご紹介します。

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目次

通訳案内研修とは?

全国通訳案内士には、登録後5年ごとに「登録研修」の受講が義務付けられています。この研修は、観光庁が指定する登録研修機関によって実施され、法令や倫理、危機管理、ホスピタリティなど、ガイドとして必要な知識をアップデートするためのものです。

JGA(日本観光通訳協会)はその研修機関のひとつで、オンライン・対面両方の形式で実施しています。私は今回はリアルに学びたいと思い、対面形式を選びました。

JGA対面研修のスケジュール

JGAの対面研修は、午後に集中して行われる半日型。以下が当日のスケジュールでした。

時間内容
11:30受付開始
12:15〜12:25開会挨拶・講師紹介・諸注意
12:25〜14:45【研修①】旅行業法、コンプライアンス、旅程管理(途中休憩あり)
14:55〜15:45【研修②】危機管理・救急救命措置・Q&A
(※一般参加者はここで解散)
15:55〜16:15【修了試験】〇×式 20問(全国通訳案内士のみ対象)
16:30修了証明書配布・終了
(予定は16:50でしたが、早く終わりました!)

※私が参加した回は満席でした。席を選びたい方は、早めに受付したほうがいいかもしれません。長丁場なので、軽く昼食を済ませてから会場に向かうのがおすすめです。

会場とアクセス情報

  • 会場:台東区民会館 8階 第5会議室
    (※「東京都立産業貿易センター台東館」と同じ建物内)
  • 住所:東京都台東区花川戸2丁目6番5号
  • アクセス
    • 東武鉄道・東京メトロ銀座線「浅草駅」徒歩5分
    • 都営浅草線・つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩5〜10分

浅草寺や仲見世通りにも近く、研修前後にちょっと観光も楽しめる立地でした!

研修内容と感想

受付で名前を伝え、席は自由席でした。着席時、机には厚めのテキストが置かれていました。

時間きっかりに司会の方のあいさつで始まり、今日のスケジュールと講師の紹介がありました。

【研修①】旅行業法、コンプライアンス、旅程管理

最初のパートでは、旅行業法や旅程管理など、通訳案内士として知っていないといけない法令の確認でした。きちんと認識してなかったことも多々あり、とても勉強になりました。「フリーだからこそ、自分で法令をきちんと理解する必要がある」と実感しました。

研修①だけで2時間半ほどあるので、途中で5分間の小休憩をはさみました。

【研修②】危機管理・救急救命措置・Q&A

後半は災害時や体調不良時の対応など、現場で役立つ危機管理の知識を学びました。リアルなケース紹介もあり、気が引き締まる思いでした。

【修了試験】〇×式 20問(正解が12問以上で合格)

約3時間半にわたる講義の最後には修了テストがあり、20問中12問以上を正解しないと、修了証がもらえません。テストの内容はすべて、当日の講義から出題されていたので、ちゃんと聞いていれば満点がとれるものでした。

(特に前半の講義中は、何人かすやすや寝ていらっしゃる参加者の方々をみかけたので勝手に心配していましたが、)見事全員が合格しました。私も、帰りに受付で名前入りの修了証をいただくことができました。

もし不合格者がいたら追試があるため、スケジュールにある終了時間予定はその追試時間も含めての時間のようです。追試対象者がいなかった今回は、予定よりも20分早い、16:30に終了しました。

経験豊富な講師の方々の生講義!

経験豊富な講師の方から、リアルな事例がたくさん聞けて非常に参考になりました。オンラインにはない「空気感」と「臨場感」が魅力です。次の研修は、研修当日から5年以内に受ける必要があるそうで、その時はまた、対面研修を選択しようかなと思っています。

持ち物・提出物チェックリスト

研修当日は、以下の書類や持ち物を忘れずに!

📚 研修テキストは当日配布されるので、事前の印刷などは不要です。

全国通訳案内士の方

  • 全国通訳案内士登録証の表面コピー(A4サイズ、白黒OK)
     ※複数言語の登録がある方はすべてコピーして提出
  • 登録証(原本)持参
  • 受講票(メールの印刷またはスマホ画面提示)
  • ボールペン(※フリクションなど消せるペンは不可)- 最後のテストで使います。
  • あればよし:蛍光ペン -研修テキストの内容確認に便利だと思います。

一般参加者の方

この研修は、全国通訳案内士の資格所持者以外も受講することが可能です。一般参加の場合の持ち物は以下の通りです。

  • 写真付き身分証明書(免許証・パスポート等)
     ※保険証でも可/受付時に確認や撮影がある場合あり
  • 受講票(メールの印刷またはスマホ画面提示)
  • ボールペン(※フリクションなど消せるペンは不可)- 最後のテストで使います。
  • あればよし:蛍光ペン -研修テキストの内容確認に便利だと思います。

受講してよかったこと

  • 同じ資格を持つ他のガイドさんと出会えた
  • 自分のガイド活動を振り返るきっかけになった
  • 災害対応や法令知識をしっかり見直せた
  • 対面の場だからこそ、集中して学べた

「義務だから…」と少し気が重かったのが本音ですが、終わってみると「行ってよかった!」と思える内容でした。

まとめ

JGAの通訳案内研修(対面)は、実践的かつ内容の濃い充実した学びの場でした。講師の方の経験値、わかりやすさ、会場の運営、テキスト内容、すべてにおいて安心感があり、初めての方にもおすすめです。

登録更新のための研修ではありますが、「学び直し」と「成長のきっかけ」にしたい方には特におすすめです!

【2025年版】通訳案内士の必須研修、おすすめの受講先は?(対面 / オンライン)

おまけ:台東区民会館9階で「べらぼう」展も開催中!

実は研修会場となった台東区民会館の9階では、現在NHK大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』の展示が行われています!

浮世絵や芝居、江戸の出版文化などの江戸文化の粋を伝える蔦屋重三郎の世界観が楽しめる展示だそうです。

私が訪れた日も開催されていたのですが、所要時間は1時間ほどということで、「もっと早く来ていればじっくり見られたのに…!」と少し後悔。また改めて訪れたいと思います。

時間に余裕がある方は、研修前の午前中に立ち寄るのがおすすめですよ!

📍 詳細はこちら
👉 べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ 展(たいとう観光サイト)

ABOUT ME
Keropy
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えいごフロッグ管理人
世界中の人に、日本のことを知ってもらいたい、という思いで、ブログをはじめました! 2020年度、全国通訳案内士(英語)に合格。
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